特別講座)病気や障害のある方の二種免許

ご挨拶

皆さんこんにちは。理事長の佐藤でございます。

これまでにも、病気や障害のある方の二種免許をどう考えるべきなのか?特に診断書作成に従事する医療職の方にとって頭を悩ませる課題の一つだったと思います。例えば退院後にタクシー乗務員として復職することを患者さんが希望した場合、1種免許を前提とした運転評価で十分なのか?不足であるならばどの様な評価が必要なのか?多くの医療職の方々の様々な取り組み事例をわたしも拝見していました。

しかし、このような「二種免許は一種免許よりより高度な運転能力が求められるはずだ」という考え方が根本的に変化したのが「ライドシェア」という今年4月から始まった新しい制度です。

ライドシェアは1種免許でもタクシーと似たような有償での乗客輸送を可能とする制度であり、従来の1種免許と2種免許の差別化の境界が、曖昧になってきているのが現状です。

例えば2種免許保有者がタクシー乗務員に復職を希望し、医療機関として容認できないような場合であっても、1種免許さえあればライドシェアドライバーとして従事することは可能でしょうか?もしそうであるならば、そもそも2種免許に特化した運転評価などは不用なのではないか?さらに言えば二種免許の存在意義自体が問われることも考えられます。

本来、2種免許を保有し続けるか否かの判断は免許センター、または患者ご本人の意思決定によって行われるべきですが、医療従事者として、また運転について助言を与える運転支援者として、そのような事例に接した際にどの様なサポートが出来るのか?考えておくことは重要だと私は考えています。

そこで、運転リハフォーラム2024では、「病気や障害のある方の二種免許」をテーマにして、皆さんとご一緒に考える機会を設けようと思った次第です。先ほどご紹介した復職事例などはすでに当会にも相談が来ており、今後増加することが考えられ、当会でも各所轄官庁からヒヤリングを受け、一定の結論を得ている所です。そのような結論を含めて、身障者の2種免許について、改めてご紹介すると共に、皆さんご自身、また勤務先の医療機関として考える機会になればと期待しているところです。

主要なテーマ

二種免許制度について
そもそも二種免許とは何なのか?最新の二種免許制度を解説します。
ライドシェア制度の概要
2024年4月から始まった新たない交通手段であるライドシェアの制度を解説します。
一種免許と二種免許の違い 二種免許に求められる運転操作と認知機能
タクシー乗務員とはどんな仕事をしているか。どんな運転場面に遭遇するのか?運転操作と認知機能という観点からご紹介します。
事業用自動車の健康起因事故
タクシー、ハイヤー、バス、トラック等の事業用自動車の交通事故は、大きな社会問題となっていますのでご紹介します。
事例検討。国交省、警察庁の見解を踏まえて
身障運転者はライドシェアに従事できるのか?警察庁や国交省の担当者から受けた説明を基に考えてゆきます。

概要

参加資格
運転支援に興味のある医療従事者。
募集期間
365日、いつでも御申込頂けます。
視聴方法
Vimeo、もしくはYouTubeでの視聴です。視聴時間は3時間弱。動画は二部制です。
視聴期間
視聴ページのメールを送信した日から2週間。
参加費
5500円(税込)
申し込み手続き
  • 1,本ページ下段の申込フォームよりお申込。
  • 2,申込直後に送信する自動返信メールに記載された口座宛に参加費を振込。
  • 3,送金確認が出来ましたら視聴ページのURLを登録アドレス宛に送信します。
  • 4,視聴ページよりご視聴いただきます。